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大切なお子さんにこんな症状はありませんか?

子どもの矯正(MRC矯正)
  • よく風邪をひく、鼻がつまっている、ぜんそくがある
  • 寝ている時、いびきをする、夜中に起きる
  • しゃべる時、滑舌が悪い、聞き取りづらい
  • 姿勢が悪い、猫背
  • 唇が乾燥する、唇をよく舐める
  • 前歯が茶色く汚れている
  • 口臭がする
  • 落ち着きがない、集中力がない
  • 歯並びが気になる

重篤な症状ではありませんが、お子さんの生活の質に大きく影響しますよね。これらの症状は何気ない習慣(クセ)が原因の可能性があります。

最大の原因は『口呼吸(こうこきゅう)』

上記の症状の原因となる最も悪い習慣が『口呼吸』です。口呼吸によって起こりうる症状とその根拠についてお話したいと思います。

1.風邪・インフルエンザ・アレルギーの増加する!?
1.風邪・インフルエンザ・アレルギーの増加する!? 人間を含め、ほ乳類は本来、『鼻呼吸(びこきゅう)』です。鼻は空気中のホコリや不純物、ウイルスを取り除く、フィルターの役割や、乾燥した冷たい空気を肺に直接入れないために、空気を温め、加湿する機能があります。口呼吸では、そのような機能が一切働かず、ダイレクトに肺に外気が入ってきます。そのため、口呼吸のお子さんは風邪やインフルエンザなどにかかりやすく、不純物(花粉やホコリなど)もたくさん体内に入ってくるため、アレルギーにもかかりやすいと言われています。
2.いびきの原因!?
2.いびきの原因!? 口呼吸の子供は寝ている時も口を開けて寝ています。口をあけていると、舌は重力によって、だらんとノドの方へ落ちてしまいます。そうすると、舌がノドの気道をふさぎ、空気の通り道がせまくなってしまいます。すると、空気がそのせまいのどを通るときに、のどがふるえてゴロゴロ、ガーガーと音がします。それが「いびき」です。
もっとひどくなると、舌が完全にのどをふさぎ、呼吸ができなくなる、『睡眠時無呼吸症候群』になってしまいます。この症状が出ているお子さんは夜中に何度も起きる可能性があります。そうなると、十分な睡眠がとれず、学校生活や勉強にも悪い影響が出る可能性があります。加えて、子どもは睡眠中に成長ホルモンが分泌されて成長していきますが、睡眠が満足に得られないと、成長にも悪影響が起きかねません。
3.猫背になる!?
3.猫背になる!? 口呼吸の子どもは、猫背をはじめ、姿勢が悪い子が非常に多いです。これは、上を向いたほうが、大きな声を出しやすいように、人間は首を上に傾けたほうが、口で呼吸をしやすくなります。首を上に傾けたまま、前を見ようとすると自然と背中が丸くなります。これが猫背になる原因です。猫背になると、腰や肩、首の筋肉にも負担がかかり、疲れやすく、ずっとまっすぐな姿勢をたもてなくなります。そうすると、授業などの学習中にじっとしてられず、集中力の低下を招きます。
4.正常な顔の発育を阻害!?
正しい鼻呼吸の人は、舌の先端が上の前歯の裏側の歯茎についています。この正しいスポットの位置に舌の先端がついていると、子どもの頭や顔の骨格が成長する時期(5歳から10歳)に、舌が上あごや顔の骨を正しく前方や左右方向へ押してくれます。これにより、本来成長すべき前方、側方方向へ顔の骨格が成長するのです。また上あごの骨の形に合わせて、下あごの骨も形を合わせるように成長するので、上あごの成長が正しい方向に進めば、下あごの成長もスムーズに進み、しっかりとした、しまりのある顔立ちに成長します。

一方で、口呼吸の子どもは、舌がスポットについておらず、だらんと下の歯の裏側に下がっています。すると、舌が上あごを前方や側方に押してくれず、本来成長すべき方向へあごや顔の骨格が成長しません。上あごは本来の前方への成長ではなく、下に向かって骨が成長し、上の歯ぐきが長くなり、笑った時、上唇が歯茎を隠しきれず歯茎が見えてしまいます(ガミースマイル)。また、それに合わせて、下あごの成長も後ろ方向へ進んでしまい、あごの関節(顎関節)に大きな負担がかかり、将来、顎関節症(がくかんせつしょう)になる可能性も高くなります。
5.虫歯や歯周病のリスク増加!?
5.虫歯や歯周病のリスク増加!? 口呼吸は常に口に空気が通るため、口の中が乾燥します。お口の中の唾液には、菌が増えるのをおさえる成分が含まれています。口呼吸によって、口の中が乾燥すると、虫歯菌や歯周病菌が増えて、虫歯になったり、歯ぐきが赤くはれて、歯みがきのときに血が出たりします(歯肉炎)。
6.口臭の原因にも!?
6.口臭の原因にも!? 口の中が原因による口臭は、先ほどの『虫歯や歯周病のリスク増加』の原因と同じく、口呼吸により、口の中が乾燥し、歯周病菌をはじめとする、口の中の細菌の増殖により起こります。
※耳鼻科的疾患や内科的疾患がある場合を除きます
7.脳の発達への悪影響!?
7.脳の発達への悪影響!? 人間は寝ている間に脳を休めています。
特に子どもの時は、脳の神経細胞の連結(シナプス)を発達させています。
『2.いびきの原因!?』の項目でもご説明したように、口呼吸の人は眠りが浅くなりやすいため、脳の発達にも悪影響を及ぼしやすいと言われています。
特に子どもの時期は、脳の「情緒・記憶」などを司る部分がもっとも発達する時期ですが、その時期に口呼吸で眠りが浅いと、その部分がうまく成長せず、『キレやすい』・『落ち着きがない』など、社会性的に支障を来す可能性が示唆されています。
8.歯並びの悪化
『4.正常な顔の発育を阻害!?』の項目でもご説明したように、本来、正常な鼻呼吸の人は、舌の先がスポット(上顎の前歯の裏側の歯茎)にあり、これにより、あごや顔の骨格が正常に発達し、永久歯が生えるのに十分な大きさに成長します。

一方で、口呼吸の子どもは、舌の先がスポットにないため、あごや顔の骨格が正常に発達せず、あごや顔の骨格が小さいため、永久歯が生えるのには小さすぎます。そうなると、歯並びが悪化してしまいます。

また、歯並びが悪化する原因は、「あごの骨格が小さいから」だけではありません。
本来、正しい鼻呼吸の人は、食べ物や飲み物、つばなどを飲み込む時、舌がスポットについたまま、舌とのどの筋肉の力だけで飲み込むことができます。この動作を『嚥下(えんげ)』と呼びます。正常な習癖の場合、口周りの筋肉(表情筋)はほぼ動きません。

ところが、口呼吸の人は、舌がスポットについていないため、うまく舌の力が飲み込むために使えず、代わりに唇や頬など顔の筋肉(表情筋)の力を使ったりします。またその時、舌は前歯をグッと前に押したりします。これを『逆嚥下(ぎゃくえんげ)』と言います。逆嚥下によって、本来は歯にかかるはずのない、余計な舌や唇、頬からの力が歯にかかり、歯が変な方向へ移動してしまいます。この時、舌が歯を押す力は約500グラム、唇や頬が歯を押す力は約300グラムです。実は、歯はわずか1.7グラムの力がかかっただけで動いてしまいます。人間は1日に約2000回も飲み込み(嚥下)をすると言われています。毎日2000回も間違った力が働いてしまうことで歯並びを悪くなる大きな原因とも言われています。
交叉 正中離開 過蓋咬合 上顎前突
交叉 正中離開 過蓋咬合 上顎前突
下顎前突 空隙歯列 叢生 開咬
下顎前突 空隙歯列 叢生 開咬

習慣(クセ)の改善で治る歯並びがある!

習慣(クセ)の改善で治る歯並びがある!

歯並びを治す場合、ブラケットによる矯正治療が一般的だと思います。
ただ、この歯科矯正治療では、永久歯が生えそろうのを待ってから、永久歯にワイヤーをつけて、歯並びを矯正します。永久歯が生えそろうのは通常12歳ごろなので、あごや顔の骨格の成長時期はすでに終わっています。

そのため、『小さいあごに大きな永久歯』をキレイに並べるためには、歯を抜いたりする必要があります。主に噛み合わせに影響の少ない、前から4番目の歯を抜いてできたスペースを利用して、動きやすい前歯を後ろへ移動させながら、歯を並べるケースが多いです。

ところが、抜歯をしてキレイに歯列を並べたとしても、鼻呼吸を改善しなければ、せっかくキレイな並べた歯列も矯正が終わると戻ってしまう可能性があります(後戻り)。加えて、口呼吸を治さずに抜歯をして歯科矯正治療をしてしまうと、さらに上あごが小さくなり、舌を適正な位置に置くスペースがないので口呼吸が悪化する恐れもあります。

習慣(クセ)の改善で治る歯並びがある!

なので、骨格が形成される前の5~10歳までの間に、口呼吸をしっかりと改善することが大切です。万一、ブラケットによる歯科矯正治療が必要になったとしても、後戻りのリスクも少なくすることが出来ます。場合によって、ブラケットによる歯科矯正治療も不要になるケースもあります。

耳鼻咽喉科や歯科の世界では、口呼吸による悪影響が長年問題となってきましたが、最近までそれを治す方法というのが確立されていませんでした。しかし、約20年前にオーストラリア・ゴールドコーストで、口呼吸を鼻呼吸に治すための治療法が考案され、改良・修正を加えながら、ここ2010年くらいから日本においても徐々に広まり始めました。

それが、マウスピース装置とトレーニングを組み合わせた治療方法(MRC:Myobrace®)です。

Myobrace® Member加盟歯科医院 認定証書

この治療はマウスピース装置をお口に入れて、毎日のトレーニング(アクティビティ )を行うことにより、段階的に口呼吸から鼻呼吸へと改善していきます。『口呼吸の悪影響』の一つでもある「歯並びの悪化」についても、口呼吸から鼻呼吸へ治すことで、歯並びも改善するケースが大変多いです。※ ※ ブラケットによる矯正治療のように、「mm単位の完璧な歯並び」というわけではなく、その子ども本来の舌と唇・頬の筋肉の働きによる、その子ども本来の歯並びになります。

当院では、習癖の改善はお子様の未来のためにとても価値ある治療だと考え注力してきました。専門の外部研修、施設基準、症例基準等を満たし、2020年にMRC矯正の認定施設として認可を受けました。お子さんの将来を考えた時に話を聞いてみたいという方はお気軽にご相談くだい。

Myobrace® Member加盟歯科医院 認定証書

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虫歯・歯周病は予防できる病気です。セルフケアとプロケアの両方を欠かさず、大切な歯をできるだけ長く守りましょう。

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