80歳でも歯を20本は残せるように
日本では従来、「痛くなってから歯医者に行く」が当たり前とされており、年をとれば歯を失うものと思われてきました。しかし、実際はそうではありません。歯科医院で「痛くなる前からの予防」がきちんとできていれば、歯は守ることができるのです。
近年、「80歳になったときに20本の歯が残っている」状態を目指す「8020運動」が推奨されています。生涯、自分の歯で食事や会話を楽しめるように、小野市・三木市の歯医者「きらら歯科」の予防治療で「8020」を目指しましょう。
なぜ予防が必要なのか
虫歯や歯周病は風邪やケガなどと違って、一度かかると自然治癒することがありません。歯や歯ぐきは必ずダメージを受け、さらに再発のリスクを背負ってしまいます。再発して治療を重ねれば、歯はいずれ失ってしまうことにもつながります。そうなるのを未然に回避するのが「予防」です。
予防治療ではまず、虫歯や歯周病になっていないか、粘膜や歯ぐきなどに異常はないかなど、定期的にお口の中の変化をチェックし、必要に応じて予防処置もしくは治療を行います。痛みが出る前から歯医者に通うことで、お口の健康が維持できるのはもちろん、もし何か異変が見つかったときにも早期発見・早期治療が可能になるのです。
当院では予防専用の個室を設け、メインテナンスについては医師ではなく、口腔衛生の専門家である国家資格を持った歯科衛生士が責任を持って担当します。ダメージを受け、痛みなどの負担も伴う治療よりも、予防を推進し今あるお口の健康を維持することこそが、これからの歯科の役割だと考えているのです。
歯を残す確率97.7%~定期的なPMTC(Professional mechanical tooth cleaning)~
PMTCとは、歯科医院で専門家が専用の器具を使って行う歯のクリーニングのこと。毎日の歯みがきでは落とし切れない、歯と歯、歯と歯ぐきの間に残ってしまったプラーク(歯垢)や歯石を、徹底的に取り除く処置です。虫歯菌や歯周病菌の棲み家となる汚れがなくなり、定期的に行うことで予防効果が高まります。
PMTCの提唱者であるスウェーデンのDr.アクセルソンが行った調査では、定期的にPMTCを受けていた患者の97.7%が、30年後にも自分の歯を保持できていたというデータが出ています。一方この習慣がない日本では、75~84歳の方で35%、85歳以上の方では51%が1本も歯が残っていないというのが現状です。
このまま“入れ歯大国”の一員となるか、それともPMTCを受けて自分の歯で笑って生きるのか、メリットが大きいのはどちらなのかはいうまでもないでしょう。
定期健診をオススメする理由
~歯科診療の変化~
歯科診療のかたちは、大きく変わろうとしています。歯の大切さは、失って初めて気づくものです。お口の中の健康を生涯維持するために、「予防」の意識を高めましょう。
- 従来の歯科治療
STEP1 | STEP2 | STEP3 |
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自己流の セルフケア |
虫歯・歯周病の 発症 |
ようやく歯医者へ 治療を受ける |
総入れ歯に
- これからの予防診療
STEP1 | STEP2 | STEP3 |
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予防メインテナンスを受けに 歯医者へ |
一人ひとりのリスクを 調べる |
リスクに合った 適切なセルフケア |
お口の中は生涯健康に
予防治療メニュー
フッ素塗布
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フッ素を歯の表面に塗布すると、歯質が強くなり虫歯予防につながります。また歯の再石灰化を促す効果も持つため、ごく初期の虫歯であれば歯を削ることなく治癒させられるケースもあります。定期的に受けることが大切です。 |
だ液検査・カリエスリスク診断
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虫歯は、「なりやすい」人と「なりにくい人」がいます。そこでだ液を採取して検査を行い、カリエスリスク(虫歯のなりやすさ)ほかや虫歯菌の種類などを確認。その結果をもとに、一人ひとりに合った予防プログラムをご提案します。 |
歯みがき指導
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毎日の歯みがきがきちんとできていれば、虫歯や歯周病の発症を防ぐことができます。そこで正しいみがき方の指導を行います。 毎日のフロス(糸ようじ)による歯間部の清掃が虫歯と歯周病予防に最も重要です。 歯みがきは、歯ブラシの選び方から動かし方も重要です。きちんと身につけて毎日の正しいセルフケアを実現しましょう。 |
歯のミネラルパック
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「ミネラルパック」とは、汚れや虫歯などで傷ついた歯を高濃度の「リカルデント」でパックする薬剤処置です。リカルデントは、牛乳由来のたんぱく質「CPP」と、リン酸カルシウム「ACP」から構成されている成分です。この成分が、口腔内が酸化することによる歯の脱灰(だっかい)を防ぎ、初期の虫歯を治療する効果があります。また、知覚過敏や歯の表面に発生する白斑(はくはん)模様を改善できます。 |